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2020年6月18日(木)大判の絵図を収納するマップケース型の専用保存箱
幅1メートル程の大判絵図を平置きで収納するための引き出し付き保存箱を製作した。箱の設計段階では、スチール製マップケースなどを参考にしながら、構造的に丈夫で長持ちし、長期の使用に耐え得る形状の検討を進めた。
一般に、図面、絵図、古地図などの平版で大型の紙資料は、資料の大きさに応じたマップケースや木製箪笥に収納されることが多い。これらの収納器具は、長期間の使用に伴い、レール部品の摩耗や引き出しのたわみ等の経年劣化で、開け閉めや資料の出し入れの際に支障がでたり、適正な環境のもと保管されていても、資料の折れ・破れなど管理面から発生するトラブルを招く場合がある。
こうした点を考慮して、保存箱の内装には引き出しのたわみを防止するための棚板を設置した。この棚板にアルミ製の角パイプを「梁」のように組み込み、直接荷重を受ける構造部の頑丈な骨組みとした。耐荷重を検証した結果、40kgの荷重に対しても反りやたわみなどの変形は起こらなかった。5段積層した棚板は箱本体の外装パーツに固定されており、保存箱全体の強度を上げる役目も担っている。
安心の強度で大判絵図を収納した引き出しを面で支え、フラットな状態で長期保管できる専用保存箱が完成した。
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