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2019年6月12日(水)ロール・エンキャプシュレーションのサンプルを作る。
ロール・エンキャプシュレーションとは、一辺だけを溶着した2枚のポリエステルフィルムの間に、ポスターや図面などの比較的大きなサイズの紙資料を挟み、フィルムごと巻いた状態で保管する方法です。
資料をむき出しの状態で丸めて保管していると、周辺部に折れや破れが起こりやすくなります。ロール・エンキャプシュレーション処置により、そのような物理的な損傷からの保護に加え、A1サイズを越えるような大きな資料でも省スペースで収納することができます。
工房では、経年による変化、特に、長期間保管した後にロールを開いた際の巻癖の強弱を確認するために、挟み込む資料のサイズや厚み、紙質等、あらゆる場合を想定したサンプルを作成して実際の処置の参考にしています。例えば、直径の大きさの異なる筒にサンプル資料を入れ、直径の大小により、元に戻した時の巻癖の違いがどの程度、資料に影響するかなどを検証しています。
【関連情報】
『今日の工房』2018年2月21日(水)フィルム・エンキャプシュレーションの現在(1)
『今日の工房』2018年2月28日(水)フィルム・エンキャプシュレーションの現在(2)
『今日の工房』2018年3月08日(木)フィルム・エンキャプシュレーションの現在(3)