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2017年1月12日(木) ゲーム資料保存の喚起を促す小冊子『ゲーム保存の意義とその実践』–国内外の現状と課題、データ記録媒体の基本知識や保存等の実例も
NPOゲーム保存協会が作成した小冊子 「ゲーム保存の意義とその実践」では、国内外のゲーム文化保存や協会のゲーム保存に関する取り組みがまとめられ、ゲーム資料の保存の必要性を喚起すると同時に、なぜ保存が必要か、なにを、どのようにすべきかを簡潔明瞭に述べている。構成は次の通り。
第1部 流出するのは文化財だけではない。何もしなければ文化そのもの、そしてその歴史まで、他国のものになって行く。
-すでに始まっているゲーム保存の国際競争
-ゲーム大国地位回復のために 今すぐ、国ができること。
第2部 ゲーム保存の意義とその実践 NPOゲーム保存協会がみた日本の現状と当協会のこれまでの取り組み
-浮世絵現象
-海外に先を越されるコレクション
-アーカイブというミッション
-ゲーム保存協会ゲーム・データベース
-コレクション・資料収集
-資料の劣化について
-保管技術
-フォレンジック・プリザベーション
-保存技術とその未来
-NPO法人ゲーム保存協会
「残念なことに、日本が海外に誇る一大文化コンテンツであるはずのゲームは、資料自体の劣化が人々の予想以上に速く、非常に脆い性質のものであることが多いのです。このまま年月が経過すれば、現代文化の大きな一翼を担っているにも関わらず、これまでの電子ゲーム及びその関連機器・資料等の歴史、全体像やその受容のされ方を、未来へと継承していくことが困難なってしまうおそれがあります。私たちゲーム保存協会は、この危機に立ち向かい、少しでも多くの貴重な電子ゲームを後世に残すべく活動をしています。」(本文中より抜粋)
NPO Game Preservation Society NPOゲーム保存協会 2016年9月29日発行
2016 増補版 「ゲーム保存の意義とその実践」
この小冊子は、同協会にサポーター登録(3,000円から)をされた方にPDFファイルで配布されます。お問合せはNPOゲーム保存協会まで。
関連情報
◆NHKワールドによるゲーム保存協会についてのドキュメンタリー番組 Inside Lens – Game Preservation – The Quest
◆今日の工房 2016年3月9日(水) ゲームソフトのフロッピー、テープ、CDを保存するには