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2016年2月24日(水) 映像フィルムの劣化要因「ビネガーシンドローム」と、劣化の進行を低減できる保存容器。

映像フィルム用のシェルボックス。写真や映画の撮影フィルムのうち、特にアセテートベースの物は密閉性の高い容器に入れて長期保管すると、酢酸を放出し、それが再びフィルムに吸着することで加速的に劣化が進む「ビネガーシンドローム」が起きる。映像フィルムの長期保存には低温低湿に管理された保管環境が不可欠だが、収納する容器内に酢酸を充満させないことも重要だ。 ある程度の通気性があるアーカイバルボード製の保存容器に入れ、さらに容器の底に交換可能な汚染ガス吸着シート「GasQガスキュウ」を敷く事で、より効果的に劣化の進行を低減できる。付属の下敷きボードは、中心の突起がフィルムコアの穴にぴったりとはまり、固定できる構造だ。また、古くなったコアは抜いて保管する場合には、フィルムの内径に合わせた円盤スペーサーを取り付ける。

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