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今日の工房
週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2009年07月16日(木)
和紙をフードプロセッサにかけて繊維にしたもの。本の表紙の虫損穴等を埋める papier-mache (一種の紙粘土)の材料として、あるいはインク焼け資料の剥落部を繋ぎ留めるファイバー・ブリッジとして―等々、いろいろな使い方がある。
2009年07月08日(水)
2009年06月25日(木)
2009年06月11日(木)
アーカイバル容器のトップページをリニューアルしました。「資料からのアクセス」をテーマに、ホームページの見直しを行い「資料の収納例」というページを新たに加えました。また、新製品の「Renka」シリーズも誕生いたしました。Renkaも含め今後も新しい製品を発表してゆきます。どうぞご期待ください。
2009年06月05日(木)
原稿のフラットニング。ゴアテックスを使用した水蒸気加湿によって、紙全体にわずかな水分を与え、ろ紙に挟んでプレスする。水に可溶性のインクが使われていても、水蒸気による加湿であれば、インクが滲むことなくフラットニングを行うことができる。加湿時間の調整がポイントになる。
2009年05月28日(木)
2009年05月18日(月)
某大学図書館から譲っていただいた革装丁の廃棄本。今年のCSSのテーマのひとつ「革装丁の劣化対策」のサンプルとして活用させてもらう。処置を誤るとこうなってしまうというシミュレーションを含めた事例とマニュアルを近日中に公開する。
2009年05月11日(月)
2009年04月30日(木)
今年度のCSSのテーマ。リグニンを多く含む資料に対する各種の漂白効果をみる。洗浄・脱酸性化処置との組み合わせや、漂白方法の違いによって数種類のCSS を作成している。4月~5月にかけての期間は、各自がテーマを持ち自分たちの研究に取り組んでいる。
2009年04月23日(木)
2009年04月09日(木)
粘着テープの除去。紙力が落ちて角質化している紙の破損部分の補強として、粘着テープが複数箇所に貼られている。本紙ごと有機溶剤に浸漬しながら、慎重に スパチュラで剥がして除去する。本紙全体を浸漬することで、粘着テープの貼ってある周辺に輪染みを作ることなく処置することができる。
2009年04月02日(木)
巻子用の仕切り付保存箱を作る。元の木箱も一緒に収納するため、仕切りを設け巻子を入れる側には軸受けと中蓋を作製。木材からの揮発成分の影響を考慮して、ガス吸着機能をもたせた新きりなみ仕様となっている。
2009年03月24日(火)
没食子インクのインク焼けが生じている手書き原稿。インクおよびその他のイメージ材料が水に可溶性であり、フィチン酸カルシウムによる抗酸化処置が施せな い。そこで酸化抑制効果のある臭化ナトリウムを含浸させた台紙を作成し、資料と共に不活性のポリエステルフィルムに封入する。
2009年03月18日(水)
2008年12月12日(金)
洋装本の括(signature)の綴じ方のあれこれ。左がリンクステッチで紀元前後から用い られた。次が綴じのための支持体付きで、革のシングルコードを貫通させる方法と、リン プヴェラム製本に用いられたダブルコードの支持体に巻き付ける方法。
2008年12月08日(月)
2008年11月28日(金)
アルバムに貼られた写真への手当て。酸性度の高い元の台紙から剥がし、中性の台紙に三角コーナーを使って貼り直す。新しい台紙とガス吸着性ボードのマウントを丸ごとエンキャプシュレーションし、元のアルバム表紙とともに保存容器に収納した。
2008年11月19日(水)
布帙を作る。昔ながらの四方帙だが、資料の表面に直接触れるところに一工夫している。内側に折り返る表装布の端で資料の表面に跡が付くのを防ぐために、クッション性のある材料を採用した。材料は長期安定性が確認されたものである。
2008年11月14日(金)
作家ヴィクトル・ユーゴーの書簡。インク焼けする没食子インクで書かれていることがチェック・ペーパーで解る。フィチン酸カルシウムによるキレート処置と炭酸水素カルシウムによる脱酸性化処置の後に再びチェックして効果を確認する。