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今日の工房
週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2013年05月02日(木)
間紙は、絵画作品等を重ねて保管する際に、色移りや貼り付きをおこさないように間に一枚ずつ挟み込むものである。ひと口に間紙といっても、透けるようなものから、画用紙並にしっかりしたものまで質感もさまざま。弊社では、作品の材質や保管方法など、用途にあったものを選んで頂けるようサンプルを用意しておりますので、ぜひご利用下さい。
2013年04月25日(木)
巻子用保存箱の製作風景。全長が20cm未満の物から 120cmを超える物まで約70点の巻子に、1点ずつ箱の内寸を合わせ製作した。軸の直径が1cm未満の資料にも軸受を設け、軸をのせる窪みの細かい部分にも丁寧に化粧貼りを施した。
2013年04月18日(木)
國學院大學学術メディアセンターにある渋谷キャンパス図書館様が所蔵する、江戸初期に描かれた「祇園社祭礼屏風」を収納する保存箱を作成した。「普段は縦置き、屏風を取り出す際には平置きにできる箱を」というご依頼を受け、取り出しをサポートする平紐付きのトレイと、縦置き時に屏風の傾きを抑えるスペーサーを付けた台差し箱になった。
2013年04月12日(金)
紙の加速劣化試験を行うための定温乾燥機。ISO 5630-5:2008 (ASTM D 6819-02: Temperature aging method を元にした規格)の方法で試験を行い、経時による紙の劣化挙動を予測する。この試験法は、「自然に経時した場合の劣化度との整合」がつく方法といわれてい る。サンプル紙片(一枚物および束にしたもの)を密閉した試験管に入れた後、庫内全体を常に100℃に保つことができるオーブンに5日間入れるだけで結果が出る。
2013年04月04日(木)
木版画連作を収納するトレイと保存箱を作製した。作品を持ち運ぶ際の扱いやすさ、中身の確認がしやすいもの、光や埃からの保護といった収納ニーズに合わせ、シンク型のトレイには内が透けてみえる程の薄い不活性の不織布を組み合わせた。複数の作品を重ねフラットな状態でまとめて保存箱に収納する。
2013年03月21日(木)
東京はここ数日の暖かさで桜も開花し、弊社の周囲もすっかり春めいてきた。一方、社内では年度末繁忙期の真最中。最後の追いこみで連日フル稼働である。弊社が春を満喫できるのは、もう少し先になりそうだ。
2013年03月07日(木)
仏像本体と付属する装飾品をまとめて収納したいという依頼を受け作製した、仕切り付きのつづら式保存箱。 装飾品は個別の小箱に収納し、本体と部屋分けをするため、つづら箱の中に着脱可能な仕切りを設けた。 各資料は綿布団で包み、保存箱内で安全に保管ができる。
2013年02月28日(木)
2013年02月21日(木)
2013年02月15日(金)
B0サイズ(1030×1456mm)用アーカイバルクリアホルダーの 作製。ハンディタイプの超音波溶断機で長距離をシールドしようとすると、手元が安定しないため溶断面が歪んだりシールミスなども起きやすい。そこで専用の 治具に装着すると、これだけ大きなサイズでも確実な加工が出来て、仕上がりも綺麗。大型の地図や図面のエンキャプシュレーションをする際にも活用できる。
2013年01月24日(木)
個人の方の遺品(モノ資料)のコレクション用に製作した保存容器。収蔵庫内の引き出しに混在していた様々な資料を、分類・整理するために容器に仕切りを設けた。高さのある資料は個別に壁で囲い、平たく薄い資料は上げ底にして取り出し易くした。
2013年01月17日(木)
原資料のマイクロ化・デジタル化に伴う解体・復元・容器収納作業。資料を代替化のために撮影する際、安全に撮影するのに必要な見開き具合を確保するのが困難な場合、予め解体を行う。撮影後は、再製本や新規表紙作成による綴じ直し、あるいは保存容器への収納を行う。いずれの行程も所蔵者様、撮影業者様、弊社の3社で事前に方針を決める。画像は簿冊(合冊製本)、タイトバック(本体の背と背表紙が接着された構造)の革装丁本、金属による平綴じの小冊子の形態の解体前、解体後、復元後、容器収納の例。
2012年12月06日(木)
「アクリル製展示台」のプロトタイプモデルの紹介。ベースに立つ4つの真鍮製の脚は、伸縮自在で、支持板の高さが調整できる。真鍮の内部にはバネを組み込み、本の荷重を柔軟に支える構造となっている。支持板との接続は歯車構造のヒンジを適用。加工精度が高く、中心の回転軸を基準に自由に動き、開いた角度でロックできる。
2012年11月29日(木)
2012年11月15日(木)
修復のサンプル資料。洋書、和装本、一枚ものなど様々な資料をサンプルとして集めている。これらを処置方法の検討や、技術向上のための練習台として使っている。お客様へご説明の際の修復事例としても使用。最後の画像は革装丁本の修復前と修復後を一冊で比べられるように処置した。
2012年11月01日(木)
書庫内での図書等の資料清掃に最適な「ドライクリーニング・ボックス」の販売を開始しました。ドライクリーニング作業時に、カビやホコリを吸い込まないよう作業者の健康への被害を最大限に考慮した構造です。HEPA またはULPAレベルのフィルターのものならば、お手持ちの家庭用掃除機が装着可能です。第14回図書館総合展に出品しますので、是非弊社ブース(小間No28)にお立ち寄りください。→改良した製品はこちら。簡易ドライクリーニング・ボックス
2012年10月16日(火)
上野の東京藝術大学附属図書館にて、「後藤家文書 刀装金工の鑑定と記録」貴 重資料展が開催中。後藤家文書は、寄贈当初から虫損による損傷が激しく、公開が難しい状態のものが多数含まれていたが、平成20年度より保存プロジェクトとして修復作業が開始され、弊社もその一端を担わせて頂いている。展覧会では、修復工程のパネル展示と共に、実際に弊社が修復を行った資料も一部展示されている。会期は10月27日(土)まで、観覧料無料、同館2階目録室にてご覧いただけます。
2012年10月11日(木)
2012年10月04日(木)
粘着テープを除去し、修補する。粘着テープは外れた表紙をつなぐために貼られていた。表面からアルコールで湿りを入れて接着剤を緩ませ、表装の革に注意しながら綿棒やスパチュラを用いて慎重に取り外していく。接着剤も残さず除去したのち、新たにヒンジを作成して表紙と本体と接合した。