今日の工房 

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2013年11月1日(金)

第15回図書館総合展に出展しました。ブースではコンサベーションとアーカイバル容器に加え、新商品「汚染ガス吸着シートGasQ」「防カビ・殺虫ができる無酸素パックMoldenybeR」、HEPAフィルター付き空気清浄機を組み込んだ「ドライクリーニング・ボックス」等を出展しました。これまでもお付き合いのあるお客様、初めてのお客様と沢山のご来訪の皆様から、様々なご意見・ご質問を直接伺うことができ、大変有意義でした。お立ち寄りいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

続きを読む

2013年10月28日(月)

革装本のタイトルラベルを和紙で作る。レッドロットによる損傷が著しく背表紙の革を活かせない場合、タイトルも新たに作ることになる。弊社ではPC上でフォントや文字サイズ、色を変えたタイトルラベルを数パターン作り、和紙に印刷したものの中から一番合うものを背に貼り付ける。最後に背表紙全体に保革油を馴染ませて仕上げる。

続きを読む

2013年10月16日(水)

国立国会図書館主催の資料保存研修に参加したインドネシア農業図書館の方々が来訪し、保存容器製作とコンサベーション(修理)の現場見学をされた。特に保存容器による予防的対策については、修理よりも優先して導入することで効果的かつ経済的に保存業務が遂行できることを理解して頂いた。

続きを読む

2013年10月07日(月)

10月3日、4日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された公益財団法人文化財虫害菌研究所主催「第33回文化財防虫防菌処理実務講習会」の展示ブースに弊社も出展しました。弊社ブースではアーカイバル容器、「防カビ・殺虫ができる無酸素パックMoldenybeRモルデナイベ」、新商品「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」の展示に加え、HEPAフィルター付き空気清浄機を組み込んだ「ドライクリーニング・ボックス」を出展しました。御来訪の皆様から沢山のご質問やご意見を直接伺うことができ、大変参考になりました。お立ち寄りくださった皆様方に心より御礼申し上げます。

続きを読む

2013年09月26日(木)

このところ、弊社工房への見学依頼を多く頂いております。その中の海外からの2組をご紹介します。左の2枚の画像は、台湾文化部文化資産局国際交流課副編審の董盈穎様。右の2枚は韓国龍仁大学校文化財保存学科教授・文化財庁文化財専門委員の朴智善様。いずれの方々も実技面の細かい手法に関する質問など、実作業に直結する話題が多かった他、弊社のアーカイバル容器の新商品にも興味を持ってくださった。朴さんからのご招待で、11月に弊社スタッフが韓国で講演を行います。

続きを読む

2013年09月19日(木)

本のtextblockは大きな1枚の原紙に複数ページ分を配置して刷り、これを折りたたんだものを順番に重ね、糸や接着剤で綴じて作られる。その後、小口側の折り目は断裁され、1ページずつ開けるようになる。画像は1括が16ページからなる場合の折りたたむ手順。

続きを読む

2013年09月12日(木)

全長が3mを超える大判の古地図の巻物を収納する保存容器。中に収納する資料の重量で箱が歪まないよう、床は3重、壁は4重にボードを重ねて堅牢な造りにした。蓋は持ち上げを考慮して軽量な構造に留めた。箱の内側には資料を上下から覆うように綿布団を敷き、持ち運び等での振動が資料に負担をかけない仕様になっている。

続きを読む

2013年09月05日(木)

肥後銀行様所蔵資料の収納。長さのある資料は中性紙の丸筒に巻き、さらに上から不活性のポリエステルフィルムで包み、紐で結んで固定した。フィルムで資料を保護することにより安全に取り扱うことができる。仕切り付きの保存容器にまとめて収納することで省スペースに収納可能。容器の大きさには余裕を持たせ、取り出しやすいように工夫した。

続きを読む

2013年08月22日(木)

お客様に、商品をよりわかりやすい形でお届けする工夫の一つとして、梱包に社名を表示するようになりました。今後はこのラベルが弊社商品の目印となります。また、私共も梱包の仕上げにラベルを貼ることで、商品を送り出すという責任を改めて感じます。

続きを読む

2013年08月08日(木)

戦前の議会資料などを所蔵する大学の資料センターからスチール製キャビネットに収納された資料を、キャビネット自体は生かして「保存箱に収納したい」というご要望をいただいた。引き出しにすっぽりはまる内箱に、分類に便利な組み換え可能仕切りと埃よけ用の蓋が付属する。

続きを読む

2013年08月01日(木)

毎年恒例となっている手ぬぐいの今夏バージョン、デザインは枝豆に決まりました。新商品「汚染ガス吸着シート GasQ ガスキュウ」のご案内と共に、お客様の元へお届けする準備が着々と進行中です。

続きを読む

2013年07月22日(月)

7月20日、21日に東北大学百周年記念会館川内萩ホールにて第35回文化財保存修復学会が開催されました。弊社はアーカイバル容器や「無酸素パックモルデナイベ」の展示のほか、新商品「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」を出展しました。ご来場くださった多くの皆様から、沢山のご質問やご意見を直接伺うことができ、大変参考になりました。弊社ブースにお立ち寄りくださった皆様に心より御礼申し上げます。

続きを読む

2013年07月04日(木)

木彫りの印を入れる保存容器。印は図柄によって縦長のものと横長のものが2点ずつ、合計4点のセットになっている。小さな印を取り出しやすくし、デザイン的にもバランスよく納まるようにシンクを配置した。印は保護のためフォルダーに包んでシンクにはめる。

続きを読む

2013年06月20日(木)

商品の梱包について。組み立て式の保存容器は、平たいまま数枚を重ねてエアキャップでまとめている。エアキャップを留めるテープは、お客様が開封時に分かりやすいようあえて色つきを使用している。完成箱の商品を段ボール梱包する場合は緩衝材を使用し、段ボールと商品の間に空間を作ることで、輸送時に商品へのダメージが無いよう工夫をしている。

続きを読む

2013年06月07日(金)

工房環境をより一層改善するための対策の一つとして、専門家に依頼し空中浮遊菌サンプラーで修復室内の浮遊菌検査を行った。さまざまな資料を扱う現場の環境レベルを把握することは、作業者の健康に配慮する上でも大切なこと。これから梅雨時期に向けクリーンな環境を保つために、今回の検査結果を元にした対策を実行する。

続きを読む

2013年05月30日(木)

映画スチール用保存箱。作品ごとのスチール数に合わせた寸法に部屋を区切った。スチールを1枚ずつ二つ折りの3Fフォルダー(映画タイトル等を記入できるようにタブ付き)に挟んだ後、保存箱に立てて収納する。取り出しを容易にするため、箱側面と仕切り板はフォルダーよりも低くした。スチール増に対応できるよう仕切りは取り外し可能。

続きを読む

2013年05月16日(木)

アーカイバル容器部門のCSSテーマの一つ「新製品開発」の企画会議の様子。ユーザーの視点を取り入れつつ、保存容器の機能・デザイン・価格などをさまざまな側面から検討した。容器の形状サンプルも作製し、従来品の不満を解消する方法やアイデアをこれからの製品づくりに活かす。

続きを読む

2013年05月02日(木)

間紙は、絵画作品等を重ねて保管する際に、色移りや貼り付きをおこさないように間に一枚ずつ挟み込むものである。ひと口に間紙といっても、透けるようなものから、画用紙並にしっかりしたものまで質感もさまざま。弊社では、作品の材質や保管方法など、用途にあったものを選んで頂けるようサンプルを用意しておりますので、ぜひご利用下さい。

続きを読む

2013年04月25日(木)

巻子用保存箱の製作風景。全長が20cm未満の物から 120cmを超える物まで約70点の巻子に、1点ずつ箱の内寸を合わせ製作した。軸の直径が1cm未満の資料にも軸受を設け、軸をのせる窪みの細かい部分にも丁寧に化粧貼りを施した。

続きを読む

2013年04月18日(木)

國學院大學学術メディアセンターにある渋谷キャンパス図書館様が所蔵する、江戸初期に描かれた「祇園社祭礼屏風」を収納する保存箱を作成した。「普段は縦置き、屏風を取り出す際には平置きにできる箱を」というご依頼を受け、取り出しをサポートする平紐付きのトレイと、縦置き時に屏風の傾きを抑えるスペーサーを付けた台差し箱になった。

続きを読む
ページの上部へ戻る