今日の工房 サブメニュー
今日の工房
週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2014年10月16日(木) 新製品「スリムフォルダー」「スリムボックス」
新製品の「スリムフォルダー」と「スリムボックス」の販売を開始しました。薄くて丈夫な板紙を採用し、機能的で丈夫なデザイン(意匠登録出願済み)にしたことで、配架スペースを大幅に節約できます。サンプル発送もいたしますのでお問い合わせ下さい。配布用チラシ(PDF)はこちらです。
2014年10月6日(月) 「江戸・TOKYO技とテクノの融合展 2014」に出展
10月2日に東京国際フォーラムで開催された「江戸・TOKYO技とテクノの融合展 2014」の展示ブースに弊社も出展しました。東京企業力!をテーマに幅広い分野から特色ある企業が集まり、異業種間の活発な交流の場となりました。弊社も多くの来場者の皆様から貴重なご意見を伺うことができました。お立ち寄りいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
2014年09月26日(金) カビが発生した資料のクリーニング
カビが発生した資料のクリーニング。資料をモルデナイベでパッキングしてカビ残滓の飛散を防止した状態でお預かりし、工房内に設置した簡易ドライクリーニング・ボックスの中でクリーニングを行う。カビ資料を扱う際は特に、作業設備、使用する道具を専用に備えて、作業者自身も手袋やマスク、エプロン等を着用して防御する。
2014年09月18日(木) ブックマット形式の染織布用保存箱
染織布用の保存箱。9種類の布は色の比較見本として使うため、ブックマット形式に。布に直接触れることなく扱えるので、汚れや物理的な傷みも少ない。箱から取り出し易いようにスペーサーを兼ねた下敷き付き。保存性と閲覧のしやすさ両方を兼ね備えている。
2014年09月11日(木) 市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る実験2
7/17の「今日の工房」では市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る実験をした。今回は、同じ桐箱を直接アーカイバル容器に入れたものと、GasQ(汚染ガス吸着シート)に包んでからアーカイバル容器に入れたものをそれぞれガスバリア袋に入れ、検知剤の色の変化を観察した。2週間後、アーカイバル容器に直接入れた方は検知剤がやや緑色に変化したにとどまり、さらにGasQで包んだ方はほとんど元の青色のままであった。アーカイバル容器とGasQを併用することで汚染ガスに対する抑制効果が格段に上がることがわかる。
2014年09月05日(金) デジタル撮影の事前処置
脆弱化した資料をデジタル撮影するための事前処置。本紙のしわを伸ばして極薄の和紙を重ね、上から薄めたデンプン糊を均一に噴霧する方法で補強とフラットニングを兼ねた裏打ちを行った。文字も判読しやすく、撮影時安全に取り扱える。画像3枚目が処置前、4枚目が処置後。
2014年08月29日(金) アーカイバル容器新製品の撮影風景
秋に発行予定の製品カタログ改訂版に掲載する、アーカイバル容器新製品の撮影風景。薄い冊子用のタトウ箱や、大きめの薄い資料を平置きできる台差し箱を開発しました。その他にもより利便性を上げるためモデルチェンジした製品を掲載予定です。ご期待下さい。
2014年08月01日(金) 夏のご挨拶
いよいよ夏本番を迎え、厳しい暑さが続く季節になりました。毎年恒例の夏の手ぬぐいは、これまでと少し趣向を変えて、爽やかな青地に白抜きでうちわ柄のデザインとなっています。現在、お客様の元へとお届けする準備が着々と進行中です。
2014年07月25日(金) 陜西歴史博物館の方々の工房見学
中国陝西省西安市にある陜西歴史博物館の楊潔さん、劉慶紅さんが工房見学に。修理部門と保存容器部門の作業現場を熱心に見て回られた。お2人は5年前、中国文化遺産研究院(北京)での「シルクロード沿線文化財保護修復人材育成プログラム」の講習会に参加された方々。今回も、熱い質問と意見が飛び交う、活気ある見学会となった。
2014年07月17日(木) 資料や市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る実験
資料や市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る簡単な実験をした。桐箱・古書籍・古新聞をそれぞれ検知剤とともに密閉性の高いガスバリア袋に入れ、検知剤の色の変化を観察する。検知剤はもともとは青色だが、有機酸ガスに反応すると黄色に変わる。6日後、桐箱に入れたものは完全に黄色く変化していた。素材が明確でない容器が資料劣化の要因となりうることがわかる。
2014年07月11日(金) 慶応義塾大学三田メディアセンター職員の方々の工房見学
慶応義塾大学三田メディアセンターの職員の方々6名が弊社へ見学にいらした。保存容器部門においては、新商品・新技術のご案内をはじめ、容器の制作現場を見て頂いた。修理部門においては、対象資料ごとの処置行程の解説や、最近の導入事例のご紹介を行った。カタログだけでは伝わりきらない弊社の作業現場をご覧頂き、より実践的な質疑応答を交わすことができた。
2014年07月04日(金)
沖縄県公文書館の方々2名への、5日間のコンサベーション技術の研修。保存全般や技術についての考え方や理論のレクチャーとともに、主として近現代の公文書を対象にした処置前のチェックや試験、クリーニング、酸性紙の脱酸性化、インク焼けの抗酸化など、一通りの処置工程を実践した。近日中に研修報告を頂き、掲載できる予定です。
2014年06月26日(木)
篆刻印と付属の木箱を仕切り分けして保管する保存容器。形状が様々な篆刻のタテ・ヨコ・高さに合わせた穴を専用のトレイに設けた。木製の篆刻と付属の木箱から発生する有機酸ガス対策のため、「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」で資料を包んだ。
2014年06月20日(金)
スタッフ1名が5月より新しく加わりました。現在は基本的な保存容器製作の習得と修理技術の習得に励んでおります。いずれは皆様とお目にかかる日もあるかと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2014年06月09日(月)
6月7日、8日の両日、明治大学アカデミーコモンにて第36回文化財保存修復学会が開催されました。ブースではアーカイバル容器のほか、「防カビ・殺虫ができる無酸素パックMoldenybeR」、「ドライクリーニング・ボックス」、新製品「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」を出展しました。特に「GasQ」は「文化財保存容器としての桐箱使用におけるリスクと改善の一事例」の発表もあってか沢山の方がブースに訪れて下さいました。
2014年05月29日(木)
大学の研究室で所蔵されている数百本分のTACフィルムに汚染ガス吸着シート「GasQガスキュウ」を提案した。フィルムは1950年代に撮影されたものだが、それぞれノンバッファー紙のフォルダに挟み低温倉庫に収納されていたこともあり、状態は比較的良好だった。今後のガス対策としてGasQ製封筒に収めキャビネットに収納した。
2014年05月22日(木)
蛍光灯用のUV遮断フィルム。工房環境改善の一環で、清掃を兼ねた定期点検を行っている。紫外線強度計でUV値を測定して抑制効果を確認。防災対策として、ガラス飛散防止のため被せるタイプのカバーを取り入れている。
2014年05月16日(金)
染織品を中性紙管に巻いたまま収納するための箱。巻かれた染織品と紙管の重量で歪みが起きないように強度のある2連結タイプの軸受けを作成した。紙管を固定することで染織品が箱の底に接触し圧力がかかることもなく取り出しも簡単にできる。
2014年04月24日(木)
A1サイズを超えるタトウフォルダーを150枚ほど製作することになり、専用の傾斜作業台を考案した。90cm以上のボードをテープで繋ぐ作業は、平たい机の上で行うのに比べ格段に効率が上がり、体への負担も軽減された。日常的な作業の改良や道具の工夫も大切な仕事である。