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週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2013年09月05日(木)

肥後銀行様所蔵資料の収納。長さのある資料は中性紙の丸筒に巻き、さらに上から不活性のポリエステルフィルムで包み、紐で結んで固定した。フィルムで資料を保護することにより安全に取り扱うことができる。仕切り付きの保存容器にまとめて収納することで省スペースに収納可能。容器の大きさには余裕を持たせ、取り出しやすいように工夫した。

2013年08月08日(木)

戦前の議会資料などを所蔵する大学の資料センターからスチール製キャビネットに収納された資料を、キャビネット自体は生かして「保存箱に収納したい」というご要望をいただいた。引き出しにすっぽりはまる内箱に、分類に便利な組み換え可能仕切りと埃よけ用の蓋が付属する。

2013年07月04日(木)

木彫りの印を入れる保存容器。印は図柄によって縦長のものと横長のものが2点ずつ、合計4点のセットになっている。小さな印を取り出しやすくし、デザイン的にもバランスよく納まるようにシンクを配置した。印は保護のためフォルダーに包んでシンクにはめる。

2013年05月30日(木)

映画スチール用保存箱。作品ごとのスチール数に合わせた寸法に部屋を区切った。スチールを1枚ずつ二つ折りの3Fフォルダー(映画タイトル等を記入できるようにタブ付き)に挟んだ後、保存箱に立てて収納する。取り出しを容易にするため、箱側面と仕切り板はフォルダーよりも低くした。スチール増に対応できるよう仕切りは取り外し可能。

2013年05月02日(木)

間紙は、絵画作品等を重ねて保管する際に、色移りや貼り付きをおこさないように間に一枚ずつ挟み込むものである。ひと口に間紙といっても、透けるようなものから、画用紙並にしっかりしたものまで質感もさまざま。弊社では、作品の材質や保管方法など、用途にあったものを選んで頂けるようサンプルを用意しておりますので、ぜひご利用下さい。

2013年04月18日(木)

國學院大學学術メディアセンターにある渋谷キャンパス図書館様が所蔵する、江戸初期に描かれた「祇園社祭礼屏風」を収納する保存箱を作成した。「普段は縦置き、屏風を取り出す際には平置きにできる箱を」というご依頼を受け、取り出しをサポートする平紐付きのトレイと、縦置き時に屏風の傾きを抑えるスペーサーを付けた台差し箱になった。

2013年04月04日(木)

木版画連作を収納するトレイと保存箱を作製した。作品を持ち運ぶ際の扱いやすさ、中身の確認がしやすいもの、光や埃からの保護といった収納ニーズに合わせ、シンク型のトレイには内が透けてみえる程の薄い不活性の不織布を組み合わせた。複数の作品を重ねフラットな状態でまとめて保存箱に収納する。

2013年03月07日(木)

仏像本体と付属する装飾品をまとめて収納したいという依頼を受け作製した、仕切り付きのつづら式保存箱。 装飾品は個別の小箱に収納し、本体と部屋分けをするため、つづら箱の中に着脱可能な仕切りを設けた。 各資料は綿布団で包み、保存箱内で安全に保管ができる。

2013年02月28日(木)

丸筒に巻いた大型拓本用の保存箱。丸筒用に軸受を付け、本紙部分は拓本を優しく受けるために綿布団を底に敷いた。箱を重ねても安定して収蔵できるよう箱のサイズは揃えて欲しいとのお客様のご要望のため、天地寸法の短い作品はお客様で内寸を調整できるよう軸受を未固定にした。側面下部のポリプロピレン製の取っ手により、安定した持ち運びが可能になった。

2013年02月21日(木)

銅像を収納する保存容器を作る。既存の木箱にガス性の酸を感知する薬剤を染み込ませた紙片(A-Dストリップ)を入れると、6時間後に元の青色が緑色に変色した。木箱の組み立てに使う接着剤、もしくは木そのものから有機酸が放出し、箱の中が酸性雰囲気であることが判る。新たな保存容器は錆の原因となる腐食ガス吸着機能と防湿効果をもつ「新きりなみ」仕様となっている。銅像は綿布団を敷き詰めたシンクに納め、元の箱とともに収納した。

2013年02月15日(金)

B0サイズ(1030×1456mm)用アーカイバルクリアホルダーの 作製。ハンディタイプの超音波溶断機で長距離をシールドしようとすると、手元が安定しないため溶断面が歪んだりシールミスなども起きやすい。そこで専用の 治具に装着すると、これだけ大きなサイズでも確実な加工が出来て、仕上がりも綺麗。大型の地図や図面のエンキャプシュレーションをする際にも活用できる。

2013年01月24日(木)

個人の方の遺品(モノ資料)のコレクション用に製作した保存容器。収蔵庫内の引き出しに混在していた様々な資料を、分類・整理するために容器に仕切りを設けた。高さのある資料は個別に壁で囲い、平たく薄い資料は上げ底にして取り出し易くした。

2012年11月29日(木)

高さと重量のある作品を入れる被せ箱。箱の蓋と身を通常と逆に使うことにより、中身を取り出しやすくした。高さのある資料向けの箱としては、この他につづら式保存箱がある。

2012年10月11日(木)

茶道具の桐箱の構造を応用した紐付き被せ箱。紐を底面に十字に通し、上から底板をはめ込んでいる。紐を箱に固定しないことで「四方左掛け」のような独特の結び方ができる。

2012年09月21日(金)

ロール・エンキャプシュレーションによる大判地図の修復手当て。資料の一端に和紙の足を付けフィルムで挟み、和紙ごと溶着する。フィルムの他の三辺を溶着しないことによって、巻き込む際に生じるフィルムのたわみを逃がす。資料の保護性は極めて高く取り扱いも安全、平置きの保管が難しい大型の資料でも、芯無しでロール状に仕上げることができる。最後に平紐の輪で止めて保存容器に収納する。

2012年09月13日(木)

篆刻と貴重な装飾品類をまとめて一箱に保管するための特注保存箱。篆刻は筒状の囲いの中に立てて納め、付随する装飾品類は各サイズに合わせて作成した仕切付きの台差箱に納める。一箱にまとめることにより管理やアクセスもしやすくなる。

2012年09月06日(木)

アーカイバル容器部門のCSSの様子。大型箱の新規構造開発、作業の簡素化、反りの低減の3つをテーマに手法の改良と性能検証を行なった。アーカイバルボードだけを使った、特殊な連結接合を考案し、3m超の長尺でも、軽量でかつ十分な強度を保つ。また従来よりもシンプルな構造が完成した。中重量の大型資料用の保存箱に適用できる。

2012年08月23日(木)

個人様所有の雛人形用の新きりなみ式保存箱。人形は全5体、小物は屏風や毛氈など全14点を全て一つの保存箱に収納したいとの依頼。採寸と納品は直接お宅へ伺った。屏風以外の18点は専用の部屋を設けた箱に収納し、底に寝かせて収納した屏風に直接乗ることがないようにレールとトレーを付け、その上に乗せる仕様にした。一箱に納めることにより、散逸することがなくなり格段に扱い易くなったと非常に満足していただけた。

2012年06月09日(木)

美術館の既存の屏風用ラックに、はめ込み式の壁板を製作した。表面が中性紙ボードでできた壁板は金属より資料へのあたりが柔らかく、立てかける際にも安心できる。今回は最大で約1.8m×1.2mもの大きさがあるため、三層構造にして強度をもたせた。貼り合わせも3人がかりの大仕事。

2012年05月17日(木)

これまでは上蓋のみが開く保存箱で、資料にアクセスするには箱を棚から取り出す必要があり、満載すると超重量になり不便かつ危険。とのお客様からの声を元に、資料を整理収納する際は上蓋を、棚に納めた後は前扉が開き資料へのアクセスが容易な棚はめ込み箱を資料と棚どちらにもピッタリと合わせたサイズで作製した。期待に100%応えられる保存箱が完成した。

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