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週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2015年02月25日(水) 新仕様のガラス乾板保存箱を開発、保護性はそのままに価格を大幅ダウン
ガラス乾板用保存箱を全面的に見直し、保護性はそのままに価格を40〜50%ダウンした新製品を開発しました。従来品は完成箱として提供してまいりましたが、新製品はお客様に組み立てていただく仕様です。従来品同様、国際規格ISO 18918:2000に規定されている「乾板の長辺を底にして、垂直に立てて収納する」保管方法に準拠しています。乾板は画像層を保護するため、1枚ごとに専用のフォルダーに包みます。乾板定型サイズの4×5インチ、5×7インチ向けの箱が定番ですが、これ以外のサイズに合わせても設計いたします。ご覧のように異なるサイズの乾板を1つの箱に部屋分けをして収納する設計もできますので、ご相談下さい。
2015年02月13日(金) 読売新聞社様が所蔵する新聞合冊製本の保存容器を観音開きに
読売新聞社様が所蔵する新聞の合冊製本を対象に、株式会社ニチマイ様、日本ファイリング株式会社様、弊社の3社で悉皆調査、脱酸性化処置、保存容器の作製、収納を2008年から行ってきた(「新聞合冊製本の保存事例―読売新聞社様の導入事例―」)。今回、担当者様から、調査業務など資料を出し入れする機会が多く、容器の扉をより開けやすくするよう要望があった。検討の結果、上下開きから観音開きに改良することで、資料の出し入れがいっそう楽にできるようになったと好評価をいただいた。
2014年12月18日(木) 襖絵を収納する保存箱
襖絵を収納する被せ箱。襖の縁の幅に合わせたスペーサーの板を、箱の底と天井に取り付けた。襖の縁部分のみがスペーサーに触れる構造のため、描画面は箱の内面に接触しない。収納後は箱を紐で縛り、立てて保管する。
2014年10月16日(木) 新製品「スリムフォルダー」「スリムボックス」
新製品の「スリムフォルダー」と「スリムボックス」の販売を開始しました。薄くて丈夫な板紙を採用し、機能的で丈夫なデザイン(意匠登録出願済み)にしたことで、配架スペースを大幅に節約できます。サンプル発送もいたしますのでお問い合わせ下さい。配布用チラシ(PDF)はこちらです。
2014年09月18日(木) ブックマット形式の染織布用保存箱
染織布用の保存箱。9種類の布は色の比較見本として使うため、ブックマット形式に。布に直接触れることなく扱えるので、汚れや物理的な傷みも少ない。箱から取り出し易いようにスペーサーを兼ねた下敷き付き。保存性と閲覧のしやすさ両方を兼ね備えている。
2014年09月11日(木) 市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る実験2
7/17の「今日の工房」では市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る実験をした。今回は、同じ桐箱を直接アーカイバル容器に入れたものと、GasQ(汚染ガス吸着シート)に包んでからアーカイバル容器に入れたものをそれぞれガスバリア袋に入れ、検知剤の色の変化を観察した。2週間後、アーカイバル容器に直接入れた方は検知剤がやや緑色に変化したにとどまり、さらにGasQで包んだ方はほとんど元の青色のままであった。アーカイバル容器とGasQを併用することで汚染ガスに対する抑制効果が格段に上がることがわかる。
2014年07月17日(木) 資料や市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る実験
資料や市販の桐箱から出る有機酸ガスを観る簡単な実験をした。桐箱・古書籍・古新聞をそれぞれ検知剤とともに密閉性の高いガスバリア袋に入れ、検知剤の色の変化を観察する。検知剤はもともとは青色だが、有機酸ガスに反応すると黄色に変わる。6日後、桐箱に入れたものは完全に黄色く変化していた。素材が明確でない容器が資料劣化の要因となりうることがわかる。
2014年06月26日(木)
篆刻印と付属の木箱を仕切り分けして保管する保存容器。形状が様々な篆刻のタテ・ヨコ・高さに合わせた穴を専用のトレイに設けた。木製の篆刻と付属の木箱から発生する有機酸ガス対策のため、「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」で資料を包んだ。
2014年05月29日(木)
大学の研究室で所蔵されている数百本分のTACフィルムに汚染ガス吸着シート「GasQガスキュウ」を提案した。フィルムは1950年代に撮影されたものだが、それぞれノンバッファー紙のフォルダに挟み低温倉庫に収納されていたこともあり、状態は比較的良好だった。今後のガス対策としてGasQ製封筒に収めキャビネットに収納した。
2014年05月16日(金)
染織品を中性紙管に巻いたまま収納するための箱。巻かれた染織品と紙管の重量で歪みが起きないように強度のある2連結タイプの軸受けを作成した。紙管を固定することで染織品が箱の底に接触し圧力がかかることもなく取り出しも簡単にできる。
2014年04月17日(木)
ブックシュー付きの保存容器。大型本を縦置きすると、自重で本体がチリの高さ分下がってヒンジ部に負担がかかり、破損の原因となる。そのため、チリの高さに合わせてボードを敷き、靴(shoe)をはかせるように本体を支える。実際の処置の一環として行った事例を近日中にホームページに掲載する予定です。
2014年04月11日(木)
2014年03月27日(木)
木製のタバコケースを収納する保存容器。容器内部での擦れを極力抑え、更に蓋を開けた際に資料が見えるようにとの依頼。エンキャプシュレーションで使用する不活性ポリエステルフィルム製のタトウで資料を包み、それを予め容器に収めた穴の開いたトレーに嵌め込む。取り出す際はトレーごと引き出すことで、資料へ余計な負担がかからない。
2014年03月13日(木)
全長3メートルの巨大な巻子を収納するための大型箱。長尺でも反らずに軽量でかつ十分な強度のある構造になっている。フラップ部は角を潰さずスムーズに差し込める形に工夫した。箱の中で巻子を包み込むように支える綿布団を敷き完成。
2014年02月27日(木)
映画フィルムを収納するためのタトウ式保存箱。フイルムの直径は10cm以下で、箱も書籍用のものと比べてみると非常に小さく、弊社で製作する箱の中でも最小の類である。これらの箱が散逸しないよう、棚はめ込み式保存箱にひとつにまとめて収納する。
2014年02月13日(木)
七段飾りの雛人形用の保存箱。依頼主の希望で毎年の雛祭りの飾り付けの際に管理し易いように、雛段の段数ごとに人形と装飾品をまとめて収納できる。箱の持ち運びを考慮して、仕切り付きの箱を3段に重ねてつづら箱に収納する構造にした。
2014年01月23日(木)
東京大学東洋文化研究所図書室様から所蔵する漢籍を資料サイズの計測から保存箱の作成、収納のご要望をいただいた。容器作成に加え、資料のサイズ計測から収納までを行う。採寸は当社製「採寸道具」を用いて計測する。左側の壁に資料をあて、左右と共に上下からもメジャーのついた板をあてる。手作業で丁寧に採寸することで、複雑な形の資料や傷みの異なる資料でも外形寸法が容易に計測できる。取ったデータはタブレット端末に入力していく。漢籍は組本が多く、厚みの計測には特に注意を必要とする。今日計測したデータをもとに保存箱を作成し、2月下旬に収納する。
2013年11月14日(木)
船舶の紙模型用の保存容器。最小190mmから最大1100mmまでの61点。出し入れをスムーズに行えるように容器の壁が倒れる構造にし、トレイに載せたまま横に引き出せるようにした。船首と船尾が接触する部分には綿布団を取り付け、また模型に使用されている接着剤などから発生する有機酸ガスの対策として、「汚染ガス吸着シートGasQ」を資料の周囲に設置した。実際に模型資料が収納された様子を、事例として近日中にホームページに掲載する予定です。
2013年11月8日(金)
社内で使用しているドライクリーニング用ボックス。小型の空気清浄機を装着する仕様となっており、クリーニング作業中に発生する粉塵やカビ残滓が拡散せず、作業者の健康被害を防いでくれる。空気清浄機からの排気による微細な粉塵などはHEPAフィルターに吸着させることで作業環境への影響も少ない。また折り畳み収納が可能であるため、省スペースで保管できる。商品化を検討中です。→販売を開始しました。書庫内で安全にホコリやカビ残滓を除去「簡易ドライクリーニング・ボックス」
2013年09月12日(木)
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