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今日の工房 2015年 1月
週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2015年01月30日(金) The University of the Philippines Diliman college of musicのJosephine Baradasさんが国立音楽大学附属図書館の方々と共に弊社を見学
The University of the Philippines Diliman college of musicのJosephine Baradasさんが国立音楽大学附属図書館の方々と共に弊社を訪れ、修理部門とアーカイバル容器作成の現場を見学された。20世紀初頭のフィリピンの作曲家の自筆楽譜の修理と保存の具体的なことを知りたいということで、特に基本的な補修技術、使用する材料、そして容器のバリエーション等に興味を持たれ、熱心な質問が相次いだ。
2015年01月26日(月) 没食子インクによるインク焼け破損箇所修補のため、極薄の補修紙を作成する
没食子インクによるインク焼けの破損箇所を修補するため、極薄の補修紙を作成する。インク焼けを部分的に処置する場合、水分を多く含む接着剤を用いると、没食子インクの劣化要因である鉄イオンや有害な酸化合物を拡散させる危険性があるため、なるべく水分を用いない方法で行う。まずポリエステルフィルムの上にテープで型を作り、ヒドロキシプロピルセルロース溶液を塗布し、均一になるようガラス板でならす。和紙を被せて乾燥させた後、テープごと持ち上げることで薄い和紙でも破れずにはがすことができる。処置の際は、破損箇所に補修紙を当て、溶剤(イソプロピルアルコールなど)で再反応を促しながらスパチュラで押さえて接着する。
2015年01月15日(木) 東京信用保証協会発行の情報誌「T.G.Press」に弊社の記事が掲載
昨年、東京信用保証協会主催の「江戸・TOKYO技とテクノの融合展」に出展したことがきっかけとなり、この度、同協会発行の情報誌「T.G.Press」に弊社が取り上げられることになりました。アーカイバル容器製作や修理作業といった資料保存への取り組みを紹介していただく予定です。掲載は春ごろの予定です。