今日の工房 2014年

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2014年05月22日(木)

蛍光灯用のUV遮断フィルム。工房環境改善の一環で、清掃を兼ねた定期点検を行っている。紫外線強度計でUV値を測定して抑制効果を確認。防災対策として、ガラス飛散防止のため被せるタイプのカバーを取り入れている。

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2014年05月16日(金)

染織品を中性紙管に巻いたまま収納するための箱。巻かれた染織品と紙管の重量で歪みが起きないように強度のある2連結タイプの軸受けを作成した。紙管を固定することで染織品が箱の底に接触し圧力がかかることもなく取り出しも簡単にできる。

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2014年04月24日(木)

A1サイズを超えるタトウフォルダーを150枚ほど製作することになり、専用の傾斜作業台を考案した。90cm以上のボードをテープで繋ぐ作業は、平たい机の上で行うのに比べ格段に効率が上がり、体への負担も軽減された。日常的な作業の改良や道具の工夫も大切な仕事である。

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2014年04月17日(木)

ブックシュー付きの保存容器。大型本を縦置きすると、自重で本体がチリの高さ分下がってヒンジ部に負担がかかり、破損の原因となる。そのため、チリの高さに合わせてボードを敷き、靴(shoe)をはかせるように本体を支える。実際の処置の一環として行った事例を近日中にホームページに掲載する予定です。

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2014年04月11日(木)

保存容器への資料の収納作業の様子。陶器等の壊れやすい資料は1点ずつ綿布団で包み、寸法に合わせて仕切りを設ける。また、大型の重量物や貴重な品は個別に箱に入れ、分類ごとにまとめ箱に収納する。

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2014年04月03日(木)

年度末の慌ただしさからようやくいつものペースに戻りつつある工房。弊社の周りの桜はもう満開を迎えている。さて、新年度を迎え弊社では正社員を募集しております。詳しくはこちらをご覧下さい。

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2014年03月27日(木)

木製のタバコケースを収納する保存容器。容器内部での擦れを極力抑え、更に蓋を開けた際に資料が見えるようにとの依頼。エンキャプシュレーションで使用する不活性ポリエステルフィルム製のタトウで資料を包み、それを予め容器に収めた穴の開いたトレーに嵌め込む。取り出す際はトレーごと引き出すことで、資料へ余計な負担がかからない。

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2014年03月20日(木)

修理作業中の撮影風景。各工程で写真撮影を行い作業記録を取る。処置報告書(ドキュメンテーション)を作成する際は、作業の工程、処置技術、使用薬剤・材料についての解説と共にこれらの画像を添付する。

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2014年03月13日(木)

全長3メートルの巨大な巻子を収納するための大型箱。長尺でも反らずに軽量でかつ十分な強度のある構造になっている。フラップ部は角を潰さずスムーズに差し込める形に工夫した。箱の中で巻子を包み込むように支える綿布団を敷き完成。

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2014年02月27日(木)

映画フィルムを収納するためのタトウ式保存箱。フイルムの直径は10cm以下で、箱も書籍用のものと比べてみると非常に小さく、弊社で製作する箱の中でも最小の類である。これらの箱が散逸しないよう、棚はめ込み式保存箱にひとつにまとめて収納する。

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2014年02月20日(木)

補修に使用する和紙の短冊。一定幅のボードに和紙を巻き取り、上下の辺をホチキスで固定しておく。これを必要な幅でカットして短冊を作る。ごく薄い和紙の短冊も、ボードに固定されていると絡まりにくく扱いやすい。なお、この補修紙の場合は極薄なので水切り喰い裂きにはしない。

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2014年02月13日(木)

七段飾りの雛人形用の保存箱。依頼主の希望で毎年の雛祭りの飾り付けの際に管理し易いように、雛段の段数ごとに人形と装飾品をまとめて収納できる。箱の持ち運びを考慮して、仕切り付きの箱を3段に重ねてつづら箱に収納する構造にした。

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2014年02月06日(木)

原資料のマイクロ化・デジタル化に伴う、無線綴じハードカバー製本の解体作業。安全かつ確実に資料の情報を撮影するために、見開き具合を十分に確保しなければならない。ハードカバーから本体を外した後、5ミリ厚程度にさらに分割していく。撮影後は紐で平綴じし直し、カバーと接合して復元する。

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2014年01月30日(木)

本の修理に使うクロスや革。クロスは同じ色でも、目の織りの粗いものや細かいもの、光沢のあるものなど様々揃っている。資料の形態や大きさ、厚みなどによって使い分ける。

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2014年01月23日(木)

東京大学東洋文化研究所図書室様から所蔵する漢籍を資料サイズの計測から保存箱の作成、収納のご要望をいただいた。容器作成に加え、資料のサイズ計測から収納までを行う。採寸は当社製「採寸道具」を用いて計測する。左側の壁に資料をあて、左右と共に上下からもメジャーのついた板をあてる。手作業で丁寧に採寸することで、複雑な形の資料や傷みの異なる資料でも外形寸法が容易に計測できる。取ったデータはタブレット端末に入力していく。漢籍は組本が多く、厚みの計測には特に注意を必要とする。今日計測したデータをもとに保存箱を作成し、2月下旬に収納する。

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2014年01月17日(金)

和装本の本紙への足付け。過去の修理で本の背を化粧裁ちしたために、寸法が足りなくなり、文字が綴じの内側に隠れている。今後も現物を利用したいという所蔵者様の要望により、一度解体し、綴じしろとして一丁ずつ和紙の足を付けて綴じ直す事で、ノド元まで開き文字が読めるようになった。

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2014年01月06日(月)

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。昨年中は格別のご厚情にあずかり、誠にありがとうございました。おかげ様でよき新春を迎えることができました。本年もなお一層のご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。

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