今日の工房 サブメニュー
今日の工房 2013年
週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2013年12月20日(金)
「今日の工房」も、2013年最後の回となりました。今年は、防カビ・殺虫のための無酸素パック「モルデナイベ」(2012年発売)に続き、汚染ガス吸着シート「GasQ」や「簡易ドライクリーニングボックス」など、保存容器という枠を超えた新商品が生まれ、ご好評を頂きました。また、他機関からの工房見学、弊社スタッフの海外講演など、様々な交流の機会を頂いた年でもありました。今年一年の皆様のご愛顧を心より御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2013年12月12日(木)
先週に続き、韓国ソウルへの出張の内容を紹介する。11月8日は龍仁大学校講 堂にて、「近現代資料の劣化と保存対策」をテーマに講義を行った。講義後には参加された国立機関や文化財保存関連機関の方々との討論会が企画され、有益な 議論と意見交換の場となり大変実りの多いものだった。終了後には韓国料理をいただきながらの懇親会も。今回の訪問は韓国の修理業界の現状をつぶさに知るこ とができ、とても参考になった。 また自分たちの現状を見直す良い機会にもなり、大いに刺激を受けた。
2013年12月05日(木)
今週から2回にわたり、韓国ソウルでの出張(11月7日~11月10日)の内容を紹介する。以前弊社に見学に来られた韓国龍仁大学校文化財保存学科教授・文化財庁文化財専門委員の朴智善先生から講演の依頼をいただき、2日間の日程でソウルを訪問した。11月7日には韓国国家記録院(NARA記録館)を訪れた。NARA記録館は国内・外の重要記録物の収集と保存、記録情報の提供サービスを行うための施設。そのための様々なセクションが設置されている。館内の8つのセクションと地下書庫を案内していただき、お話を伺った。
2013年11月28日(木)
修理工房の温度・湿度を管理する。工房には温度・湿度を測定記録するデータロガーを設置し、環境管理に役立てている。現在の温度・湿度がわかるだけでなく、測定記録をグラフ化し、変化を確認することができる。これからの時期は乾燥しやすくなるため、部屋を加湿したり、湿度の変化に敏感な資料を作業時以外は容器に入れておくなどの対策をとる。
2013年11月18日(月)
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)の第39回全国(東京)大会に出展しました。ブースでは新商品「汚染ガス吸着シートGasQ」を筆頭にコンサベーション、アーカイバル容器、「防カビ・殺虫ができる無酸素パックMoldenybeR」、空気清浄機付「簡易ドライクリーニング・ボックス」を出展しました。今年の各種展示会への出展は、これで最後になります。
2013年11月14日(木)
船舶の紙模型用の保存容器。最小190mmから最大1100mmまでの61点。出し入れをスムーズに行えるように容器の壁が倒れる構造にし、トレイに載せたまま横に引き出せるようにした。船首と船尾が接触する部分には綿布団を取り付け、また模型に使用されている接着剤などから発生する有機酸ガスの対策として、「汚染ガス吸着シートGasQ」を資料の周囲に設置した。実際に模型資料が収納された様子を、事例として近日中にホームページに掲載する予定です。
2013年11月8日(金)
社内で使用しているドライクリーニング用ボックス。小型の空気清浄機を装着する仕様となっており、クリーニング作業中に発生する粉塵やカビ残滓が拡散せず、作業者の健康被害を防いでくれる。空気清浄機からの排気による微細な粉塵などはHEPAフィルターに吸着させることで作業環境への影響も少ない。また折り畳み収納が可能であるため、省スペースで保管できる。商品化を検討中です。→販売を開始しました。書庫内で安全にホコリやカビ残滓を除去「簡易ドライクリーニング・ボックス」
2013年11月1日(金)
第15回図書館総合展に出展しました。ブースではコンサベーションとアーカイバル容器に加え、新商品「汚染ガス吸着シートGasQ」、「防カビ・殺虫ができる無酸素パックMoldenybeR」、HEPAフィルター付き空気清浄機を組み込んだ「ドライクリーニング・ボックス」等を出展しました。これまでもお付き合いのあるお客様、初めてのお客様と沢山のご来訪の皆様から、様々なご意見・ご質問を直接伺うことができ、大変有意義でした。お立ち寄りいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
2013年10月28日(月)
革装本のタイトルラベルを和紙で作る。レッドロットによる損傷が著しく背表紙の革を活かせない場合、タイトルも新たに作ることになる。弊社ではPC上でフォントや文字サイズ、色を変えたタイトルラベルを数パターン作り、和紙に印刷したものの中から一番合うものを背に貼り付ける。最後に背表紙全体に保革油を馴染ませて仕上げる。
2013年10月16日(水)
国立国会図書館主催の資料保存研修に参加したインドネシア農業図書館の方々が来訪し、保存容器製作とコンサベーション(修理)の現場見学をされた。特に保存容器による予防的対策については、修理よりも優先して導入することで効果的かつ経済的に保存業務が遂行できることを理解して頂いた。
2013年10月07日(月)
10月3日、4日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された公益財団法人文化財虫害菌研究所主催「第33回文化財防虫防菌処理実務講習会」の展示ブースに弊社も出展しました。弊社ブースではアーカイバル容器、「防カビ・殺虫ができる無酸素パックMoldenybeRモルデナイベ」、新商品「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」の展示に加え、HEPAフィルター付き空気清浄機を組み込んだ「ドライクリーニング・ボックス」を出展しました。御来訪の皆様から沢山のご質問やご意見を直接伺うことができ、大変参考になりました。お立ち寄りくださった皆様方に心より御礼申し上げます。
2013年09月26日(木)
このところ、弊社工房への見学依頼を多く頂いております。その中の海外からの2組をご紹介します。左の2枚の画像は、台湾文化部文化資産局国際交流課副編審の董盈穎様。右の2枚は韓国龍仁大学校文化財保存学科教授・文化財庁文化財専門委員の朴智善様。いずれの方々も実技面の細かい手法に関する質問など、実作業に直結する話題が多かった他、弊社のアーカイバル容器の新商品にも興味を持ってくださった。朴さんからのご招待で、11月に弊社スタッフが韓国で講演を行います。
2013年09月19日(木)
本のtextblockは大きな1枚の原紙に複数ページ分を配置して刷り、これを折りたたんだものを順番に重ね、糸や接着剤で綴じて作られる。その後、小口側の折り目は断裁され、1ページずつ開けるようになる。画像は1括が16ページからなる場合の折りたたむ手順。
2013年09月12日(木)
全長が3mを超える大判の古地図の巻物を収納する保存容器。中に収納する資料の重量で箱が歪まないよう、床は3重、壁は4重にボードを重ねて堅牢な造りにした。蓋は持ち上げを考慮して軽量な構造に留めた。箱の内側には資料を上下から覆うように綿布団を敷き、持ち運び等での振動が資料に負担をかけない仕様になっている。
2013年09月05日(木)
肥後銀行様所蔵資料の収納。長さのある資料は中性紙の丸筒に巻き、さらに上から不活性のポリエステルフィルムで包み、紐で結んで固定した。フィルムで資料を保護することにより安全に取り扱うことができる。仕切り付きの保存容器にまとめて収納することで省スペースに収納可能。容器の大きさには余裕を持たせ、取り出しやすいように工夫した。
2013年08月22日(木)
お客様に、商品をよりわかりやすい形でお届けする工夫の一つとして、梱包に社名を表示するようになりました。今後はこのラベルが弊社商品の目印となります。また、私共も梱包の仕上げにラベルを貼ることで、商品を送り出すという責任を改めて感じます。
2013年08月08日(木)
戦前の議会資料などを所蔵する大学の資料センターからスチール製キャビネットに収納された資料を、キャビネット自体は生かして「保存箱に収納したい」というご要望をいただいた。引き出しにすっぽりはまる内箱に、分類に便利な組み換え可能仕切りと埃よけ用の蓋が付属する。
2013年08月01日(木)
毎年恒例となっている手ぬぐいの今夏バージョン、デザインは枝豆に決まりました。新商品「汚染ガス吸着シート GasQ ガスキュウ」のご案内と共に、お客様の元へお届けする準備が着々と進行中です。
2013年07月22日(月)
7月20日、21日に東北大学百周年記念会館川内萩ホールにて第35回文化財保存修復学会が開催されました。弊社はアーカイバル容器や「無酸素パックモルデナイベ」の展示のほか、新商品「汚染ガス吸着シートGasQガスキュウ」を出展しました。ご来場くださった多くの皆様から、沢山のご質問やご意見を直接伺うことができ、大変参考になりました。弊社ブースにお立ち寄りくださった皆様に心より御礼申し上げます。