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今日の工房 2012年 9月
週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2012年09月27日(木)
國立臺湾師範大學美術系専任副教授の張元鳳先生とお弟子さんたちが弊社工房へ見学にいらした。アーカイバル容器部門では、各製作行程や、容器についての構造と効果、各箱種の特徴等を見て頂いた。コンサベーション部門では、虫損のある資料に対する各処置行程やエア・ストリーミング乾燥法、インク焼けのある資料に対する処置方法を見学し、エンキャプシュレーションの作業体験も行った。
2012年09月21日(金)
ロール・エンキャプシュレーションによる大判地図の修復手当て。資料の一端に和紙の足を付けフィルムで挟み、和紙ごと溶着する。フィルムの他の三辺を溶着しないことによって、巻き込む際に生じるフィルムのたわみを逃がす。資料の保護性は極めて高く取り扱いも安全、平置きの保管が難しい大型の資料でも、芯無しでロール状に仕上げることができる。最後に平紐の輪で止めて保存容器に収納する。
2012年09月13日(木)
篆刻と貴重な装飾品類をまとめて一箱に保管するための特注保存箱。篆刻は筒状の囲いの中に立てて納め、付随する装飾品類は各サイズに合わせて作成した仕切付きの台差箱に納める。一箱にまとめることにより管理やアクセスもしやすくなる。
2012年09月06日(木)
アーカイバル容器部門のCSSの様子。大型箱の新規構造開発、作業の簡素化、反りの低減の3つをテーマに手法の改良と性能検証を行なった。アーカイバルボードだけを使った、特殊な連結接合を考案し、3m超の長尺でも、軽量でかつ十分な強度を保つ。また従来よりもシンプルな構造が完成した。中重量の大型資料用の保存箱に適用できる。