今日の工房 2010年 4月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2010年04月30日(金)

一枚ものの大きい図面資料を収納するため1300mm×900mmという特注サイズのアーカイバルクリアホルダーを作る。紙力が弱った資料でも薄い不活性ポリエステルフィルムで挟むことで資料を傷めることなく取り扱える。脱酸性化処置ができない資料のためガス吸着不織布が挟み込んであり、保護性・長期安定性が向上した。

続きを読む

2010年04月22日(木)

今年度のCSSのテーマの一つ「再反応型接着紙による裏打ち」。セルロースエーテル類の接着剤と薄い和紙(楮)で作成した接着紙を、アルコールで反応させ裏打ちする。処置に水を使用しないため、水分によって著しく変形してしまうトレーシングペーパーや、水に敏感なイメージ材料が使われている資料にも適応できる。詳細については近日中に「スタッフのチカラ」で。

続きを読む

2010年04月15日(木)

大型の絵画作品を収納する保存容器を作る。形は台差し箱であるが、平紐を箱の上側で結び、垂直に立てて保管できる。箱内部にL字スペーサーと綿布団を取り付け、彫刻が施された装飾額装を包み込む仕組みになっている。

続きを読む

2010年04月08日(木)

処置で使う水を作るRO(逆浸透膜)装置。不純物が入った水道水そのままではあとあと変色等の問題が起きたり、正しい化学的な試験ができない。弊社では全ての水をこの装置で作っている。

続きを読む
ページの上部へ戻る