今日の工房 2005年 9月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2005年09月26日

ネパールのアサ古文書館で「パーム・リーフ写本」へのボランティアでのコンサベーションを行っている中堂さんと前田さんを迎えて報告会。巻かれた文書を開き、デジタル化した後に巻き戻し、当社の提供した専用の保存箱に収納された。

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2005年09月20日

小冊子を綴じた針金を除き、こよりで綴じなおす。昭和初期~中期に出版された1,500冊の針金は、ほとんどが酸化して崩れ、丁が外れているものもある。本文紙を傷めないように注意しながら針金をニッパで切断してゆく。こよりで結び、表紙を戻す。

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2005年09月13日

機械油が全頁に染みこんだ、ミシンの使用説明書。病理標本の脱脂に使う脱パラフィン剤で油を抜いてゆく。その後にエタノール・水での洗浄を繰り返し、元の「紙」の状態に復元する。写真の左の容器のが抜けたミシン油、右が洗浄で紙から出た汚れ。

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2005年09月08日

印刷・書写部の耐溶剤性と耐水性をスポット・テストで確認後、サクション・プレート上で溶剤によりセロファン・テープを除く。耐水性が無く、処置中に滲んでしまうインクは、昇華性のシクロドデカンをホット・ブラシで塗布し養生してから、洗浄や脱酸性化等の水性処置する。

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