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2023年9月22日(金)立正大学図書館様 移動書架用棚はめ込み箱の導入事例

立正大学図書館様より、立正大学でも教鞭をとられた法学者鈴木安蔵(1904-1983)の旧蔵資料である「鈴木安蔵旧蔵資料」を収納するためのアーカイバル容器をご依頼いただきました。資料は文書や書籍などが封筒に収納されており、これらを貴重書庫の移動書架へ配置するため、書架に合わせた保存容器を検討する必要がありました。

 

今回採用されたアーカイバル容器は、棚の寸法に合わせてつくる「組み立て式棚はめ込み箱」です。箱の外面が棚の内側にぴったりと沿うように設計するため内寸を広く確保できます。さらに、箱の蓋前面が開く仕様になっているため、資料の出し入れが、棚に配架されている状態と同じくらい簡単に行えます。平積みの資料に対しても、箱の蓋を前面から開けることで、側面から資料を確認できます。通常の棚はめ込み箱は、蓋の留め具に樹脂製のひねり留め具を使用しますが、移動書架に設置されることから、向い合う棚の箱同士が干渉しないようにマジックテープを使いました。

 

本記事の掲載にあたり、立正大学図書館の吉水様にご協力をいただきました。誠にありがとうございました。

 

 

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