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2023年2月3日(金)大型のカッティングプロッターを導入しました
昨年秋の事務所移転に合わせて、新しいカッティングプロッターを導入しました。弊社工房の事情に合わせた省スペースの縦型「スタンドタイプ」で、設置面積は平型タイプの約3分の1とコンパクト。今までのカッティングプロッターでは加工ができなかった強化ダンボールをはじめプラスチックボードやフォーム材、薄い紙など、さまざまな材料の加工ができるカット性能を備えたモデルです。保存箱の設計図をつくるためのCADソフトも操作性がよく扱いやすいソフトに変えました。
保存箱の原材料であるアーカイバルボード(特種東海製紙社製造/TTトレーディング社販売品)は、一般の段ボールに比べ強度がある反面、カッティングプロッターのような機械で加工をする際に、室内の湿度条件によっては罫線ライン(箱の折り筋)が割れやすくなる、といった加工上の難点があります。日中に低湿度になる季節は、ボードの罫線割れによる不良カット品や資材ロスが一定量発生してしまい、寸法精度が問われる仕事ゆえにその手直しや品質管理に対策が必要でした。
この問題をクリアするため、今回導入した機械の罫線ツールは弊社で指定した形状で特注製作しました。標準装備の一般段ボール用罫線ツールと特注した罫線ツールを使って、それぞれ同じ圧力で加工をしたアーカイバルボードを比較すると、標準ツールを使ったボードは表面が割れていますが、特注の罫線ツールで加工をした方は割れのない折り筋がついています。新型機械の導入でボードの割れによる資材ロスが削減され、保存容器組み立ての作業性も向上する事ができました。