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2019年10月2日(水)企業史料協議会様主催 第13回資料管理研修セミナー「紙資料の保存、修理について」が弊社にて開催されました
9月20日、企業史料協議会様主催の第13回資料管理研修セミナー「紙資料の保存、修理について」が弊社にて開催されました。弊社での開催は2015年9月以来4年ぶりで、各機関よりアーカイブご担当者様など16名の方にご参加いただきました。今回は、修理(コンサベーション)、アーカイバル容器製造、営業の各部門がこれまでの経験をもとに「企業アーカイブにおいて資料に最適な保存対策を決定し、実践していく」過程において判断の一助となるようなプログラムをめざし、下記のような内容で見学会を行いました。
■修理(コンサベーション)部門
・近現代紙資料の劣化とその特徴
新聞、原稿、ポスター、図面などを例に、劣化損傷の要因とその修理技術や保管方法について
・資料のデジタル化とそれに伴う処置
台紙に貼られた写真、スクラップブックなどをデジタル化する過程で必要な撮影前と撮影後の処置について
・資料調査から処置への流れ
保存処置方針の組み立てに必要な情報を得るため、まず資料全体を調査し、処置の方針を固めていく工程を紹介
■アーカイバル容器製造部門
・なぜアーカイバル容器が必要か
長期保存のための容器に求められる品質、条件について
・アーカイバル容器を選ぶ際の考え方
実際に容器を検討する際に、どういった点に配慮すべきかについて
■営業部門
・導入事例紹介
企業アーカイブ様から多くご相談をいただく写真アルバムへの修理と資料整理に適した保存容器の事例
それぞれのお客様の抱える問題やご要望に沿った過不足ない提案、導入までの経緯とその効果を紹介
質疑応答では多くのご質問をいただき、皆様の熱意、資料に対する真剣な思いがあふれるような会となり、私たちも大いに刺激を受けました。
また、資料保存について個々の処置にとどまらず「全体をどのようにとらえ進めていくか」という視点で見学会を行ったのは弊社にとって初の試みで、多くの学びを得ることができました。
この機会をくださいました企業史料協議会様、事例紹介をご快諾いただいた企業各位、参加者の皆様に心より御礼申し上げます。