今日の工房 

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2016年9月14日(水) 映画の復元と保存ワークショップに参加、フィルム保存用のベントボックスなど好評でした。

8月26日から28日まで3日間の日程で 「第11回映画の復元と保存に関するワークショップ」が開催された。初日は各所の施設見学や実作業体験、2.3日目は株式会社IMAGICA東京映像センター第一試写室で講義やトークセッションが行われ、弊社は協賛企業として機器展示とライトニングトークで発表をさせていただいた。

 

施設見学・実作業では、株式会社東京光音主催による「被災した視聴覚資料の応急処置」と株式会社東京現像所主催の「調布の映画関連施設見学」に参加させていただいた。

「被災した視聴覚資料の応急処置」では株式会社吉岡映像、富士フイルム株式会社、コガタ社の各専門家より8mmフィルムやビデオテープ、SPレコードの実物を使い水洗洗浄やカートリッジを分解してのクリーニングなどを実習、実際に東日本震災で水損した映像資料の救済処置の内容をもとにした実践的な内容だった。

「調布の映画関連施設の見学」では映像資料や書籍、文書などを最適な環境で保管する共進倉庫株式会社のフィルム用低温収蔵庫を見学させていただいた。慣らし室にはIPIの基準に基づいて慣らし時間が細かく設定されており、奥の低温収蔵庫は摂氏5度40%Rhの中に約10万本ものフィルムが保管されている。次に映画など劇中に使用する小道具のレンタルを手掛ける高津映画装飾株式会社では鎧専用の倉庫と現代劇と時代劇用の小道具が収められた2つの倉庫と、過去の著名な映画に使用された貴重な小道具が展示された芸能美術文庫PALにも案内していただいた。最後に株式会社角川大映スタジオでは、映画、TV、CMの撮影から映像作品になるまでの各作業所を見学した。

 

機器展示の当社ブースでは汚染ガス吸着シートGasQ®を使った映像フィルム、SPレコード、磁気テープ、CD/DVDやLTOといった新旧の視聴覚メディア用保存箱や、衣装などを安全に保存するための無酸素パックモルデナイベ®を展示した。中でもフィルム用保存箱ベントボックスが好評で、来場者からは従来のフィルム用容器との比較、機能、価格や生産ロットなど具体的な質問を多くいただき、映像フィルムの保存への関心の高さを感じた。ライトニングトークでは、具体的な事例を交えながら視聴覚メディア専用の保存箱を紹介をさせていただいた。来場者の方々からは様々なご意見やご感想を伺うことができた。お立ち寄りいただいた皆様に心より御礼申し上げたい。

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