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2016年6月1日(水)「GameOn ゲームをどう残すか」フォーラムに参加しました。
日本科学未来館と株式会社角川アスキー総合研究所は2016年5月20日、企画展「GAME ON」の特別フォーラムとして「ゲームをどう残すか〜技術と体験のアーカイブ」を開催した。フォーラムでは、ゲームアーカイブに携わる講演者の取り組みの紹介、ゲームや周辺文化の保存を巡る社会的意義についてなど、ゲームを「なぜ残すか」という点を中心に幅広い話題を取り上げた中身の濃い議論が交わされた。プログラム概要は以下のとおり。
[司会]
遠藤諭(株式会社角川アスキー総合研究所)
今泉真緒(日本科学未来館)
[講演者]
■第1部 プレゼンテーション どう残すか -ゲームアーカイブの現状と課題-
「MANGAナショナル・センターの構想とは?」 桶田大介(弁護士/マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟アドバイザー)
「CiP | Contents Innovation Programの紹介」 中村伊知哉(慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授/CiP協議会 理事長)
「日本ゲーム博物館について」 辻哲朗(日本ゲーム博物館 館長)
「ゲーム資料保存の未来」 ルドン・ジョゼフ(NPO法人ゲーム保存協会 理事長)
「立命館大学のゲーム研究について」 細井浩一(立命館大学 映像学部/ゲーム研究センター 教授)
「文化資源アーカイブとしてのゲームアーカイブの位置付け」 柳与志夫(東京大学大学院情報学環 特任教授)
■第2部 ディスカッション なぜ残すか〜ビジョンの共有〜
-日本におけるゲームアーカイブの現状と課題-
現状:
現在の日本では、さまざまな立場の人が、個々の機関、分野ごとにアーカイブへのアプローチをしており、その取り組み状況にもばらつきがある。またそれらの連携が不十分であるため、一元的に保存・活用できるような環境整備が必要とされている。そうした状況のなかで、「MANGA(Manga, ANimation and GAme)ナショナルセンター構想」を始め、中核的なアーカイブ事業も進みつつあるが、その中でもゲームアーカイブが最も立ち遅れており、なかなか果が行かない状況とのことであった。
課題:
ゲームはマンガやアニメーションとならんで現代のポップカルチャーを代表するコンテンツであり、世界に誇れる日本の文化のひとつであるのは確実だが、それを支える制度・政策が存在せず、その文化を様々な形で支える基盤が成り立っていない。国や行政、大学、民間企業やゲーム企業、個人、各々が継続性や網羅性について課題を抱えているなど、いろいろなレベルの大小さまざまな課題が提示された。併せて、アーカイブに関わる技術的課題の他に、「文化資源」として「公共的」に残すという取り組みへの課題も示された。
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