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2015年04月24日(金)内外ニュース&レポート編 英国図書館での伝統的なイスラム式手漉き紙のワークショップ
英国図書館(BL)のコレクション・ケア部門のブログは、このほど同図書館で開催された4日間の伝統的なイスラム式手漉き紙ワークショップの様子を伝えている。中国で発明された製紙技術は8世紀にイスラム圏にまず伝わり、その後に西洋へという歴史があるが、今回のワークショップは手漉き紙研究の第一人者 ティモシー・バレット(Timothy Barret)らを講師に迎えたコンサベーションの専門家向けのもので、原料や道具などが昔のそれに倣っておこなわれている。
主な原料は亜麻と大麻。漉き簀は竹ひごを馬の毛で編んだもの。漉き枠の左右は簀から湿ったシートを外しやすいように、はめ込み式で取り外しができる。束ねてプレスし水切りと乾燥が行われたシートは滲み止めのサイジングが施され、再び乾燥、その後にフラットニングと、表面の平滑化のためのメノウ石による磨きが行われる。
なお同ブログでは、伝統的なイスラム式の手漉き紙の技術がいまだ色濃く残っているのはインドであるとして、その動画を紹介している(7:15ごろから)。 http://youtu.be/9HdUXD-RhcI